Hej!スウェディッシュヌードラーです。
今回は、前回(スウェーデン研究留学<準備編Ⅰ>)の続きとして、研究留学を実現するために必要だったと考えるもの(実際にやったこと)の後半部分についてお話しします。
※今回は④〜⑦ついてです。
①予備調査(2018年9月)
②受入許可書入手(2018年10月)
③助成金獲得(2018年11月)
④航空券/住居手配(2018年12月)
⑤移民局(Migrationsverket)への居住許可申請(2019年1月)
⑥日本での手続きごと(役所関係、好きなもの食べ納め)(2019年2月)
⑦出発!!!(2019年3月)
④航空券/住居手配
→航空券に関しては、もう予約するだけですね。僕は、いつもスカイスキャナーで検索して最安/最適の航空券を探します。自分の貯めているマイレージのアライアンスや、希望出発・到着時刻など、細かく絞り込みができるのでおすすめです!アプリもあります!
さて、住居に関して、スウェーデンでは多くの都市で住宅不足に陥っています。というのも先述した移民受け入れが大きく関わっていると考えられています。ここ15年程度で全人口が100万人近く増加していて、住宅のキャパを越えてしまったのです。
僕の住む町も例に漏れず、住むところを探すのが至難の業のようで、何年待ちのような状態もザラだと聞いたことがあります。一方で正規に入学・交換留学で来る学生に対しては、基本的に大学の寮が割り当てられるので心配は要りません。しかし、僕のような場合は自分で探さなくてはならなかったのです。
僕がどうやって住居を手配したのか。それは、「住宅検索サイト」と「知り合い、知り合いの知り合いに聞きまくる」でした。
まず、住宅検索サイトについて、これは現在スウェーデンにサンボ(同棲婚)している日本人の友人に教えてもらいました。以下の二つがよく使えると思います。ルームシェアもあれば、部屋丸ごとというケースもあります。
●Kvalster(https://kvalster.se/)
●Blocket(https://www.blocket.se/)
結構更新されるっちゃされるので、毎日眺めてはいたのですが、なかなか予算内に収まらなかったり、場所が悪かったりと、なかなか見つかりませんでした。ただ、大家さんやシェアすることになる人と直接やり取りできるので、しっかり検討することはできます。
そして、知り合い、知り合いの知り合いに聞きまくるについて、これは知り合いに聞ける環境にあるかどうかで変わってはきますが、僕の場合は以前同じ町に留学をしていたこともあり、スウェーデン人との繋がりがあったことがラッキーでした。
※知り合いなんていない、という方も受け入れのやり取りの中で教授に口利きしてもらうなど、できることはあるかと思います。
結局、僕は以前留学していた時にお世話になった大学の先生の友人宅に居候させてもらえることになりました。スウェーデン人の友人も、知り合いに協力してもらうのが一番確実だと言っていたので、いかに頼れる人を見つけられるかが大事ですね。
⑤移民局(Migrationsverket)への居住許可申請
→やっと手続きらしい手続きが出てきました。一番大事な手続きでありながら、一番もやもやしながらの手続きでした。居住許可と書いていますが、いわゆるビザのことです。イギリスへの留学であればTier4ビザがありますが、スウェーデンではResidence permitの申請になります。
まず自分がどのステータスで申請をしなければならないかを判断する必要があります。これは受け入れの大学がどのような身分で学生を受け入れるのかによって変わってきます。
僕の場合、これが明確になるまでにかなりの時間がかかりました。というのも、大学のたらい回しにあったからです、、笑
担当者と聞いて連絡した人に私じゃないからと別の人を紹介され、その別の人に連絡したところ私じゃないから別の別の人を紹介され、別の別の人に連絡したところ、「クリスマス休暇中よ♡返信は1月に入ってから♡」という自動返信メールを受信。。。良くも悪くもスウェーデンの分業主義、個人主義が改めて垣間見られました。
こういうケースは本当に日常茶飯事なので、できるだけ早く動けることが大切ですね。
紆余曲折あり、結局僕は「Doctoral exchange students」というVisitorとして申請する必要があることがわかりました。学生なのですが、正確には学生ビザではなくビジタービザのような形での滞在です。まだ博士号を持っていない大学院生で研究留学する場合は、このケースが多いと考えられます。ただし、大学にしっかり確認してください。
申請の流れについては、このページ(移民局(Migrationsverket))をご覧ください。
本来居住許可申請は、オンライン上でできるのですが、Visitorで申請する場合は、なぜか郵送でなくてはなりません。宛先は、各国のスウェーデン大使館です。
※ちなみに、今さらですがもし研究留学が90日以下であれば、申請は不要です。スウェーデンはシェンゲン協定内の国なので、日本人であれば90日間はノービザで滞在できます。
申請に必要な書類は、
- Application for a visitor’s permit, form number 165011(ダウンロードしてタイプ入力してプリントアウト!)
- Family details – appendix to your application, form number 23901(ダウンロードしてタイプ入力してプリントアウト!)
- a certificate from the university in Sweden and a certificate from the university in your home country(スウェーデンの大学からの受入許可書と日本の大学の在学証明書を提出しました!)
- account statement or other document showing that you have sufficient funds for your time in Sweden(銀行の英文残高証明書と大学の英文助成金受給証明書を提出しました!)
- copies of the pages in your passport which show your personal information, photograph, signature, passport number, passport issuing country, the period of the passport’s validity and whether you have permission to live in countries other than your country of origin.(パスポートの顔写真のページを提出しました!)
- a return ticket or other document showing that you have sufficient funds to buy one.(提出していません!が、帰りの航空券も取っているのならコピーして提出してもいいかもしれませんね。)
全て書いてある通りの書類を準備すれば良いですが、申請滞在期間と銀行の残高証明書について補足します。
○申請滞在期間
このページを見ると、「 This applies if you will be in Sweden for more than 90 days in a 180-day period. A visitor’s permit is usually valid for no more than six months, or up to one year(180日の間で91日以上スウェーデンに滞在する場合は申請が必要。ビジター許可は、通常6ヶ月のみ有効、もしくは1年まで有効)」と書いてあります。
個人的にすごくわかりにくいなーと思いました。というのも、1年滞在予定の場合は、180日(半年?)ごとで区切って申請して、後半は延長申請しなきゃいけないのかな、、と思ったからです。
結局、丸々一年で申請書類に記入しました。
○銀行の残高証明書
Sufficient fundsとありますが、僕が参考にしたのは、移民局のこのページと同ページのこの表です。
Study period |
You must have at least |
Your husband, wife or cohabiting partner must have at least |
Support requirement per child |
---|---|---|---|
6 months |
SEK 50,220 kronor (6 x SEK 8,370) |
SEK 21,000 (6 x SEK 3,500) |
SEK 12,600 (6 x SEK 2,100) |
12 months |
SEK 83,700 (10 x SEK 8,1370) |
SEK 42,000 (12 x SEK 3,500) |
SEK 25,200 (12 x SEK 2,100) |
13 months |
SEK 92,070 (11 x SEK 8,370) |
SEK 45,500 (13 x SEK 3,500) |
SEK 27,300 (13 x 2,100) |
僕の場合は、独立生計の1年間なので、口座に最低83700SEK(※3月25日現在、1SEK=11.9円で計算すると約100万円)あることを証明できればよかったです。滞在期間に合わせた額を「準備」しましょう。
準備と書いたのは、残高が証明できれば良いので、いっときかき集めて残高証明時点で必要額が揃えば問題ない(と思う)からです。ちなみにイギリス留学の場合は、残高証明ではなく、1ヶ月一定の必要額(確か400万円とか、、、)を下回らないことを証明する書類とかだったので、いわゆる「準備」ができず大変ですよね。
必要書類を揃えて、あとはスウェーデン大使館に郵送するだけです。
※このページは、申請区分が違うので提出書類の内容は違いますが、原本なのかコピーでいいのかなどの参考にしました。
上述の申請の流れのページに、Interviewと書いてありますが、僕はありませんでした。そして、Feeについての言及もありますが、日本人は申請費用が免除されています!
一般的なオンライン申請の場合は、申請を受け付けましたというメールが届くようですが、僕の場合は申請数日後に手紙が届きました。それからは結果を待つのみです。結果は同じく、郵送でなされます。
※許可が下りるまでの期間は、参考としてこのページで確認ができます。
結果を待っている間、一応自分の申請がどういう状況なのかを、Check your applicationで追跡することができます。
僕の場合は審査が下りるまで1〜2ヶ月、が目安だったので、最悪間に合わなかったらどうしようと気が気ではなかったです、、笑
毎日追跡しながら待っていると、ついに下のような状態に!たった3週間!
しかし、よく見るとdecisionがなされただけで、許可が承認されたのか却下されたのかは、手紙が来るまでわかりません。やめてくれ笑
ちょうど2月7日が木曜日、その週末は月曜休みの3連休だったので、最短でも手紙が来るのは2月12日(火)。。。
無事、2月12日にポストに大使館からの手紙が入っていました!しかも、年に何回か来るIKEAのカタログも偶然一緒に入っていました!笑、なんというスウェーデンDay。
居住許可がおりた旨の書類をしっかりと確認でき、ようやく一安心しました。
基本的に流れに従えば問題ないのですが、判断が難しいことなどもあるので、都度確認しながら進めましょう。
⑥日本での手続きごと(役所関係、好きなもの食べ納め)
→文字通りです。転出の手続きをする、携帯の番号は失いたくないのでスマホのプランを最安にするなどなど、リスト化して抜け漏れがないようにしましょう。最悪ネット上でできることもたくさんあると思うので渡航後でも大丈夫なこともあるかもしれないですね。
そして、好きなものの食べ納めは欠かせません。ラーメンからラーメン、そしてうどん。食べたいものをたらふく食べました。行きたかったお店にも友人と行きました。ただすでに日本の麺類が恋しいので、自分のインスタグラムはあんまり見られないです。。。笑
⑦出発!!!
→ついにスウェーデンに出発です!花粉ともお別れです!
えげつない量の荷物になりましたが、無事スウェーデンに到着できました。
かなりの文量になりましたが、研究留学までの手続きについてお話ししてきました。
ややこしい部分もあると思うので、何か疑問点があれば、いつでもお問い合わせお待ちしています。協力できる点はなんでも協力させていただきます。
Hej då!
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